アパート・マンション防犯の基礎知識

マンション・アパート防犯
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アパート・マンションの防犯で必要な対策とは?

アパート・マンション等、集合住宅の防犯対策で重要なポイントをご紹介します。

アパート・マンションの防犯対策は、エントランス等の共用部分と各戸専用部分に分けられます。

防犯対策を検討する際の共通点は、侵入経路を把握して重点的に対策を行うことです。

侵入犯罪や空き巣の被害に遭わない為にも、玄関やベランダ等の侵入経路の防犯対策は必須です。

アパート・マンション、注意したい防犯ポイント

アパートやマンションでは、オートロック等の防犯設備を導入している建物が標準になりつつあります。

しかし、オートロックがあるから安全だと油断していると危険です。

最近では、オートロックのある上層階に住んでいる方が犯罪被害に遭うケースも少なくありません。

実際に、3階建て以上の階に住む女性から相談を受けた事があります。

その女性の方は、ベランダから乱暴(性犯罪)目的で侵入されそうになりました。

その原因は、上層階だからと安心してベランダ側の窓のカギを開け、網戸にしていたことです。

その方は、幸い友達が遊びに来ていて、犯人が気付いて逃げたので被害は免れました。

後日、依頼を受けてその方が住むマンションの防犯診断を管理会社の立合いのもと実施しました。

防犯診断の結果、分かったことは「ベランダ側に足場となるモノがあった」事です。

その足場を使えば、上層階にも簡単に侵入できるような状況になっていました。

アパートやマンションで注意したい防犯のポイントは、侵入経路を把握して足場になりそうなモノをまずは撤去することです。

アパート・マンションの防犯対策(共用部分)

アパート・マンションの共用部分で対策したい防犯ポイントは下記の通りです。

但し、既存の建物で構造上の対策が難しい場合は、防犯機器等を導入して補完しましょう。

共用部分の防犯対策

  • 共用玄関には、オートロックシステムを設置する。
  • エレベーターホールは、共用玄関等からの見通しを確保する。
  • 共用玄関、エレベーターホール、集合ポストコーナーの照明は50ルクス以上の照度を確保する。
  • 共用の廊下及び階段の照明は、20ルクス以上の照度を確保する。
  • 郵便受箱は、鍵付き(暗証番号など)にする。
  • エレベーターのかご内には、防犯カメラを設置する。
  • 共用の廊下及び階段は、乗り越え等による侵入が困難な構造にする。
  • 侵入経路で足場になりそうなモノを撤去する。
  • 建物の周囲から死角になる箇所を把握して、その原因になるモノを撤去、あるいは対策を施す。
  • 駐車場や自転車(バイク)置場には、盗難防止の為、照明設備や防犯カメラ等を設置する。
  • ゴミ置場は、建物部分と別区画に配置して施錠可能な扉を取付、照明設備を設置する。
  • 犯罪行為を抑止する効果が期待される防犯カメラを効果的な位置に設置する。

アパート・マンションの防犯対策(各戸専用部分)

アパート・マンションの各戸専用部分で対策したい防犯ポイントは下記の通りです。

各戸専用部分の防犯対策

  • 住宅の玄関錠を選ぶ際には「CPマーク付きの錠」を選ぶようにする。
  • 玄関の錠破壊防止の為、ガードプレートを取り付ける。
  • 玄関扉には、防犯仕様のドアスコープを取り付ける。
  • 同様に、サムターンの保護、上部のカバーを取り付ける。
  • 外部との間で通話可能な録画機能付きカメラインターホンを設置する。
  • 窓の防犯対策として、防犯対策フイルムと補助錠、窓用防犯ブザーを取り付ける。
  • ベランダの防犯対策は、ベランダ側から下を覗き込み足場になるモノが無いかを確認します。貯水タンクや雨樋等、気になる侵入経路がある場合は管理会社と相談してください。

アパート・マンションの防犯対策まとめ

ここまで、アパート・マンション等、集合住宅の防犯対策で重要なポイントをご紹介してきました。

アパート・マンションでは、共用部分と各戸専用部分の各々で防犯対策を行うことで建物全体の防犯力が向上します。

侵入や空き巣、窃盗等の犯罪被害に遭わない為にも、侵入経路を把握して重点的に対策を行うことが重要です。

当法人では、アパート・マンション等の防犯診断や防犯設備の導入提案を行っています。

アパート・マンションの防犯対策をご検討中のお客様は、下記までお気軽にお問合せください。

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